メディしるば

ひろく、ふかく、みんな。

医学生になりたい。

医学生なんだ。すごいね。」 この言葉をかけられるたび、私は少し罪悪感に駆られるような感情を覚えます。

春に医学部に入学してから私がしてきたことといえば、オリエンテーション・自己紹介・英語・物理・化学etc.と、どの理系学部でも学ぶようなこと。それも初歩的なことばかりで医学知識を身につけたり医療現場へ行ったりは全くしていません。

でも私は世間一般から見たら「医学生」なのです。

医学生であるからには体の構造や機能について詳しくなければならない。医学生なら病名について知っている。医学生なら困っている人や体調の悪い人をいつでも助けられて当たり前だ。そんな社会の方の期待や希望があるように私は思います。

ですが、どうやったら「医学生」になれるのでしょうか。生理学を学ぶ?解剖実習をする?病態を学ぶ?臨床実習をする?きちんと進級する...?そんな事をいつも考えてしまいます。どの要素が適当であるにせよ、私は「医学生で有りたいと思い続けること」がいちばん大切なのではないかと思います。

私自身からしたら「医学生」というのは病態や臨床を学ぶ先輩方にのみふさわしいもので、まだまだ遠いものに感じます。だからこそ私はその遠い背中を追って、医学生になりたい/でありたいと思い続けます。

以上私が最近感じていることでした。ではまた次回。